訓練校通いの決算は、大きな黒字
職業訓練と資格取得の費用について一応整理しておこう。
職業訓練コースの教科書:16090円
作業服(ワークマンで自己調達):4010円
訓練生総合保険:5350円
二級ボイラー技士:実技講習受講料21600円テキスト計8880円、試験6/21受験料6800円
第二種電気工事士:筆記試験6/4、技能試験7/22受験料9300円、
乙種第4類消防設備士:試験5/17受験料2800円
乙種第4類危険物取扱者:試験8/6受験料3400円
甲種防火管理者・甲種防災管理者:受講料8500円
・・・合計86652円は、自己負担である。
当たり前であるが、このほかに申込書などの郵送代、講習や試験会場までの交通費なども自腹である。ボイラー技士試験は千葉県市原市の試験会場まで神奈川県内の我が家から往復5000円ほどになるからなかなかバカにできない出費だった。
僕はハローワークに職業訓練を希望し認められ、「訓練受講指示」を受けて入校したので、入校検定料2200円、入校料5650円、授業料118800円は無料となったが、ハローワークを通さず自腹覚悟の受講者も居るわけで、みな真剣なのだ。
雇用保険からは毎月おおむね20数万円の支給をうけるのが、訓練終了まで約5ヶ月分伸びるので、何もしない場合より120万円以上「お得」になったわけで、それだけでも経済的価値はあった。
しかし、もっともっと宝物のようなものを僕は受け取れた、と思っている。
それは受講同期15人のなかま。
19歳から59歳まで40歳の開きがある「同級生」である。これは訓練校を通じたおおきな「黒字」。
卒業後はそれぞれ異なる就職先に散っていったが、半年を経て、ほぼ全員と交流があり、時折集まって飲む関係だ。
還暦を迎えたこの年齢になって、学校に通い、勉強し、弁当まで自分でつくり、幅広い同級生までできる。大人組は授業の帰りに寄り道して、学校近くの立ち飲み屋で、空が明るいうちから飲む、なんていうこともたびたびあった。
前職の勤め人時代からは、夢のような時間を過ごすことができたわけである。
これのどこが「たんたん」か。