退職後の半期決算(家計編)
4月になった。
2016年9月に退職して半年が経過したことになる。
この半年の中で、先に書いたように年金をはじめ収入の方策、今後の暮らしぶりを考えつつ、自由を謳歌してきた。
結果・・・
退職金は残り僅かになった。
現在すでに退職金の預金残高は13%(笑)
別に世界一周船旅をしたわけでも超高級マンションを買ったわけでもない。
不動産の購入は一時考えた。中古マンション買って貸せば多少の実入りににはなるのではないかと。
だが今は五輪にむけて不動産価格が上がっている、と感じた。まもなく一挙に下がりはじめるのではないか。それに都心部を除き入居率もそう高くないとすれば、うまく郊外の安いのを買えても、借り手が付かない危険は十分にある。それも賭けである。
退職金の25%は、自宅の残債清算に充てた。
5%ほどは、車関係その他いろいろで消えた。
のこり70%を、不動産でも預金でもなく、投資に充てることに決めた。
確定拠出年金は今年末までは(まだ59歳だから)「塩漬け」なのだが、運用はやはり「投信」にし、解除後は、NISA枠は使ってもいずれ投信にまわす。
僕はお金に関して口コミ広告をするつもりは無いから「ある投信」としか書かないが、2月末に入れたお金は、たった数週間で2%増えた。
同率でずっと伸び続けるとは思わないし、原資を割るリスクも当然ある。しかし、不動産収入をあてこむのも賭けなら、同じこと。高い期待はしないが、預金よりましだ。
SBIや楽天の0.02%はまだしも、メガバンクの金利0.001%って、何なんだ?
投資信託に照準を合わせてからは、小さな会社だがヘッジファンドのファンドマネージャーにも直接会いに行って話を聴いた。アクティビストとして活躍していて、30%を超える運用成績は魅力的でもあったから申込みかけたが、投資単位が大きく、一抹の不安を拭えなかったので振込み直前に考え直した。
ただ、彼と会ってみて、投資の姿勢(アクティビストであっても喧嘩腰や仕手戦のようなものではなく)、投資手法(眼の付け所)や、投資先の会社との株主としてのコミュニケーションのしかた(物言う株主)、さらに、投資先を育て株価を上げるだけでなく、事業を通じて社会に成果を還元する、という視点には、僕自身のかつての職場(株式会社ではない)に通じるものがあり、感じるものがあった。
株や投資と言うと、マネーゲームというか賭けのような「投機」のイメージが拭えなかった。ちなみに妻は、デュアルモニターでデイトレードしていて、小さな株取り引きを重ねて小遣い稼ぎはしているが、退職金運用を彼女に任せるのはそれこそ大博打だと思った(笑)。
こんなことは、今は子どものころから「お金の授業」で習うのだろうが、「投機」と「投資」は全く違う、ということだ。
「投機」はある意味ギャンブルで、得する者がいれば損する者も出るゼロサムの枠組みだ。しかし「投資」は市場全体の成長を育みつつ参加者みなが得を求める仕組みだ。
こうした世界とは無縁の仕事をしてきたおっさんが、直接の株投資など怖くてできない。「餅は餅屋」ということで、先に書いた彼とはまた別の、しかし同じようなスタンスを持つ、顔が見える機関投資家が主宰し、透明性の高さを持つ「ある投信」を選んだ、というわけだ。
自己責任だが、さてどうなるか。
ーーーたんたんと生きながら、一年後を待ちたい。
以下は、「ある投信」とはなんの関わりもないが、参考にした書籍。
僕は直接投資をしようとは思わないが、「伸びない会社のサイン」という以下の例もうなずける。
・本業と関係ない事業を持っている。
・中期計画に数値目標が明記されていない。
・自社ビルを建設する。
・受付嬢がやたらと美人。
・社長が業界紙以外のメディアに出始める。